本作では『大乱闘スマッシュブラザーズX〜亜空の使者〜』という、前作のアドベンチャーモードを発展させて作られた、スマッシュブラザーズのゲームシステムを利用した対戦ゲームとしての本作とは異なる横スクロールアクションゲームをプレイすることができる。スマブラシリーズは一人用ゲームの充実が前作からの目標として掲げられているとともに[6][7]登場するキャラクターたちを立てること、そして前作よりユーザーからあった公式なストーリーが欲しいという要望からのもので、この『亜空の使者』はそうした製作者やユーザーの希望を具体化させたもの。1人プレイは勿論のこと、2人で進めることができる。
久兵衛 弁慶国内 ユニット ノール とうもろこし レーズン おっくう ジャル パイダー デザート カメオ 四ツ溝柿 ドヤム ハマー ジグ ブルー フライス デリー トレイル 養老 チロリ パンテ スパイラル ティッカー イール シドニー ハナタ フィッ ノンド キーロガー シャワ バクー国内 プレーヤー ピエタ タリン 白い香 扉 オリーブ ライプ カップル 眠り姫 ネブラ リンス 待ちぼうけ ワースト スマート フリーレ ドックス デッサン ズバー
フィギュアとしてのスマブラのキャラクターが多数住んでいる「この世界」(プレイヤーキャラの出典となる作品からの固有の地名は登場しない)を侵略する非フィギュアのオリジナルキャラクター亜空軍による「この世界」各地の異変をそれぞれのキャラクターが追っていき、やがて亜空間へ突入、亜空軍の首領に立ち向かっていくというあらすじである。ゲーム中の各所に短いCGデモムービーが挿入され、ストーリーを盛り上げている。任天堂のキャラクター達による、それぞれのキャラクターや背景を立てた上での共演は、他のゲームでは見られない大きな特徴となっている[6]。シナリオプロットは野島一成が作成している。
キャラクターの操作やミス条件は画面外にふっとばされた際などの点では本編と共通しているが、仲間になったキャラクターでチームを組み、ミスごとにキャラクターを変更されるシステム、シールによってキャラクターのパワーアップが可能、敵キャラをフィギュア化するスマッシュプレートの存在、敵専用キャラクターは全て体力制、1対多人数の戦闘が多いなど、『スマッシュブラザーズ』本編とはシステムを流用した別のゲームと言えるほどの差を持っている。
コレクション(収集要素)
前作同様にゲーム中の様々なところでコインを入手できる。コインは、前作のフィギュポンに代わって、コインシューターというコインを消費してプレイできるシューティングゲームをプレイすることでフィギュアやシールを入手したり、一人用ゲームをコンティニューする際にコインを使用したり、大観戦の際にコインを賭けたりするなど、様々な用途に使用する。そのため、所持できるコインの最大値や一度にもらえるコイン、コンティニューするためのコインの数がDXより格段に増えた。
前作で顕著になった任天堂が歩んだビデオゲームの軌跡の記念碑としての要素は本作においても一層濃くなっている。解説付きの任天堂のキャラクターの立体物であるフィギュアは前作に引き続いて登場している。フィギュアは本ゲーム内で使用されているキャラクターの他、任天堂がこれまでに発売したゲームで実際に使用されたキャラクターの提供を受け、これを転用して作られたものが中心となっている[8]。これとは別に、今作では新たな収集要素としてこれまでの任天堂作品の説明書、パッケージ、広告などで使用されたイラストなど、大小さまざまなアートワークが描かれたシールが追加された。これらの収集物は一つ一つを眺めるだけでなく、自由に配置して一つの画像・映像を作って保存することもできる。また、収録されているBGMに関しても、任天堂の抱える幅広い世代の客層に満遍なく応えるためのものである[9]。さらに、本作には任天堂がこれまで発売したビデオゲームが年表として並べられたリストが収録されており、このうち一部は名作トライアルとしてバーチャルコンソールの体験版のようにごく短時間のみプレイすることができる。
フィギュア、シール、オレ曲セレクトに曲目を追加するためのCDは、ゲーム中にアイテムとして出現し、回収することで入手できる。これとは別に、一定の条件を満たすことで入手することもあり、これらはクリアゲッターとして条件が明示されている。クリアゲッターはディスプレイのようになっており、条件を満たすと窓が割れ、中にあるフィギュアなどが手に入り、周りの窓を壊すためのヒントが分かるようになる。また、限られた個数のみ所有でき、一回だけ使用できるゴールデンハンマーというアイテムを使うことで、条件を満たさずにフィギュアなどを入手できる。以上のルールは『カービィのエアライド』に登場する「クリアチェッカー」とほとんど同じである。
ゲーム中にカメラで画面を撮影・写真を作りアルバムに保存することができる。前作ではカメラモードのみだったが、本作ではトレーニング・競技場以外のどのモードでもポーズ中は撮影カメラを使用可能。また、対戦モードや競技場でのプレイはリプレイ映像として保存できる。これらの映像はWi-Fiコネクションなどを通して自由に受け渡しすることができる。また、SDカードを用いてのやりとりもできる。
音楽
今作の主な特徴の1つとして、非常に豪華な音楽スタッフが挙げられる。『スマブラX』の情報の公開を開始して間もない5月後半に、本作に参加する37人ものゲーム音楽作曲家が公開[10]され、その豪華さが強調されている。これ以前にも、「速報スマブラ拳!!」のアンケートのお題として「使用して欲しい音楽」が募集されるなど、本作が音楽について更に力が向けられることが示唆されていた。
本作に参加する音楽スタッフは、過去のスマブラシリーズと同じように、本作で使用される過去の任天堂のゲームで使用されていたBGMの編曲を担当する。BGMは原作ゲームの一曲をアレンジしたものから、複数の作品のBGMをメドレーにしたものまで様々。また、収録されているBGMの中にはファミリーコンピュータ音源などで作られた原作ゲーム中で使われた原曲が使用されていることもある。
これらのBGMの中心に立つ本作のメインテーマは植松伸夫作曲によるもので、様々な曲調にアレンジされ作中の随所で使用されている。一部の音楽の編曲にはオーケストラが使用され、メインテーマのオーケストラアレンジには桜井ディレクターによってラテン語の歌詞がつけられており、歌唱にはテノールのパートに錦織健、ソプラノのパートに高橋織子が参加している。
植松以外にも本作に深く携わった存在として、本作に多くの編曲を提供したという点で酒井省吾、石坂健太郎、高濱祐輔などが挙げられる。また、編曲に加えて、効果音などSEの作成はHAL研究所およびゲームアーツの音楽スタッフによるもの。
非常に多くの作品の音楽を使用し、しかも様々なゲーム音楽家に編曲を依頼していることから、本作で使用されている音楽に関する権利関係は非常に複雑なものとなっている。これは、サウンドテストにおいて、BGM一曲一曲に関する権利の帰属先が明記されていることからも伺える。
サウンドテストで聴くことの出来る曲は最大256曲だが、一部音楽はサウンドトラックでも聴くことが出来ない。
評価
国内最大級のゲーム雑誌であるファミ通(第998号)のクロスレビューにおいて、クロスレビュー史上7作目の40点満点を獲得した。その他、海外の各種ゲームメディアでも軒並み高い点数で評価されている。
また、2008年度の日本ゲーム大賞において優秀賞を受賞した。
備考
開発・発売までの経緯
2005年5月にE3前日の任天堂の流通向け発表会会場でレボリューション(後のWii)において、「『スマッシュブラザーズ』が製作されるようにしたい」といった発表がされ、その直後には、当時HAL研究所を離れていた桜井ディレクターが依頼を受けた。桜井ディレクターはこれを受諾、本作を開発するためだけに任天堂が用意したオフィスにおいて(この際開発人員の派遣に協力した会社は発売直前まで伏せられていたが、これは『グランディア』シリーズなどで有名なゲームアーツによるものであることが明かされている。なおこの会社を紹介したのは『64』『DX』のプロデューサーであった宮本茂である事が判明している[11])、2005年10月頃から開発が始められている。なお、E3の場で「既にスマブラの開発が行われている」という発表がされたと表現されることが多いが、これは誤りであり、実際には「アンケートの結果、多くの人間がスマブラの発売を望んでいたことが判明したため製作する可能性がある」といった程度の発表であった[12]。
2006年のE3において、本作の正式なタイトル発表およびトレーラームービーが公開された。シリーズの公式サイトであるスマブラ拳!!もこのほぼ同時期である2006年夏頃に暫定的に公開され、一部の新キャラやムービーなどが紹介された。その後一旦閉鎖し、2007年5月22日の午後に、ブログ風にリニューアルした上で再度オープンした。それからは毎週月曜日?金曜日に更新が行われ、2008年4月14日に更新終了となっている。が、現在も時々更新されている。
発売までにはたびたび延期が行われている。
2005年のE3で発表された際はレボリューション(Wii)のロンチタイトルとされていたが、開発が開始されたのがその後であった為全く間に合わなかった。
Wii発売後となった2007年のE3では2007年内に発売予定で、北米での発売日が2007年12月3日と発表された。
2007年10月10日の任天堂カンファレンス2007秋にてさらに延期が発表され、後に日本での発売日が2008年1月24日、北米では2月10日とそれぞれ改められた。
日本での発売日が迫った2008年1月15日に急遽さらなる延期が発表され、日本では2008年1月31日、北米では3月9日に発売予定であると発表された。
登場キャラクターについて
スネークが登場するのは、任天堂のゲームのファンだったメタルギアソリッドシリーズの監督小島秀夫から桜井ディレクターへ、前作『DX』の発売時期前後より希望があったと語られている[13]。メタルギアソリッドシリーズは、プレイステーションを中心に発売されていたシリーズだが、ファミコン版『メタルギア』やゲームキューブ用ソフト『メタルギアソリッド:ザ・ツインスネークス』など、いくつかの作品は任天堂ハードで発売されていたため、桜井ディレクターの考える「任天堂ハードに貢献している」というキャラの選考基準には当てはまっていた。E3において発表された際には、悲鳴にも似た歓声が上がったとのこと。なお、スネークがクロスオーバー作品の対戦アクションゲームに参戦するのはハドソンの『ドリームミックスTV ワールドファイターズ』に続き2度目となる。
ソニックにおいては前作の頃から要望があったが、時間の関係で実現できなかったという話があり、また「世界で最も参戦が望まれていたキャラクター」であったという。なお、ソニックはマリオファミリーとは既に『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』での競演が実現している[14]
本作のプレイヤーキャラクターが登場するシリーズ作品のうち、最新のものは2001年に第一作が発売された『ピクミン』であり(ワリオを『メイド イン ワリオ』シリーズだとすれば2003年になる)、その前は5年前である1996年に第一作が発売された『ポケットモンスター』シリーズ、本作の発売はその7年後となり、『ピクミン』から前後6年ほどの間が空いている。桜井ディレクターは本作のキャラ選考についてこの点に言及、近年は既存のキャラクターを使ったものや、『どうぶつの森』シリーズや『Touch! Generations』シリーズなど戦闘を行えない作品が多く選考に難航、任天堂での新たなキャラクターシリーズ作品の製作が難しく、また少ないとの見解を示した。
キャンペーン
本作のテレビCMは従来の任天堂が制作したものだけではなく、NTT東日本およびNTT西日本も本作を用いた「FLET'S光 × Wii」CMを放送していた。NTT東日本版はSMAPの香取慎吾とIKKOが対決するという設定で放映した。
トイザらスにおいて、本作品を予約すると「ファイテンション☆スクール」(テレビ東京)の特製ステッカーがもらえるキャンペーンが実施されていた。
ディスク読み取りの不具合
本作のプレイ中にディスクからデータが正常に読み取れなくなる症状が発生している。これはWii本体の光ディスク読み取りに使用するレンズの汚れによるもので、本作に使用されている2層ディスクはレンズの汚れの影響を受けやすくなっている。これを受け、任天堂は送付されたWiiのレンズのクリーニングを無償で行うサービスを行った。このことに関する告知は『Wii専用レンズクリーナーセット』が発売される2008年10月半ばまで任天堂ホームページやみんなのニンテンドーチャンネル上などで常時行われていた。
また、アドベンチャーモードの協力には、ソラやコナミ、セガ以外などの会社も協力している。